放置せず観察する
ドライガーデンは“手間をかけない庭”と思われがちですが実際には「適切な観察」が不可欠で水やりの頻度や施肥や剪定のタイミングを見極めることで植物は健やかに育ちます
防草対策
防草対策も維持管理の大切な要素です
防草シートを敷設すれば雑草の侵入を抑え管理が容易になり見た目も美しく保てます
植物を植える前または砂利を敷く前に敷設しましょう
剪定

剪定の時期
枯れ葉の除去や剪定は風通しを良くして病気を予防など庭の清潔感と植物の健全性を維持する基本作業です
時期は植物の成長時期である5月から9月頃に行うのが理想的ですが猛暑日や湿度が高い日は避けましょう

剪定の仕方
剪定にはハサミやカッターを使用しますが病気を予防するために消毒してから使用し更に切り口も消毒することをお奨めします
剪定するのは枯れた下葉や傷んだ葉を主な対象として株元近くから剪定しますが一度にたくさんの葉を落としてしまうと植物にストレスがかかってしまうので注意しましょう
幹や枝を切って大きな切り口ができた場合は癒合剤を塗ると切り口からの水分の蒸発を防ぎ病原菌の侵入や腐敗を抑え傷の治りを早める効果が期待できるのでお奨めします
ユッカはある程度成長した時点で剪定を調整してスタイリングする楽しみ方もありますので興味がある方は試してみてください
水やり
定植直後の2〜3週間は根張りを促すためしっかり灌水(かんすい)します
灌水の目的
- 水分供給: 植物が健やかに育つために必要な水分を与え根張りを促す
- 養分吸収: 土壌中の養分を溶かし根が吸収しやすくする
- 体温調整: 気温が高い時は蒸散作用を通じて植物の体温を調整する
その後は天候に応じて水やりを減らし基本的には自然の雨に任せるのが理想的ですが夏場にあまりにも長期間降雨がない場合はたっぷりと水やりをしてあげましょう
ポイント
管理の要点は「少なく丁寧に」水やりも手入れも回数より観察が大事
季節の変化を感じながら庭と対話するように管理することがドライガーデンを長く楽しむ秘訣です
【次回】
「失敗しないドライガーデンのコツ」は今回で完結です
次回は応用編として「小さなスペースで楽しむドライガーデン」を予定しています


