
レイアウトの決め手は余白をつくること
植物をたくさん植えたい方や植物の数よりも景観にこだわりたい方など楽しみ方は様々です
レイアウトを考えるうえで共通して押さえて頂きたいのが「余白をつくる」ということです
沢山の植物を植えて楽しみたい方は将来を見据えて余裕のある余白をつくっておくことが大事です
景観にこだわりたい方は余白のデザインが大事で砂利や岩の空間を“呼吸する間”として活かすことで静けさと動きが共存する構図が生まれます
植物の性質を知る
レイアウトを決める際に先ず知っておきたいのが植込む植物の「成長速度」や「成木時の大きさ」です
ドライガーデンに適した植物は主に乾生植物といわれる植物で成長速度はゆっくりなものがほとんどですが種類や品種によって成長速度や成木時の大きさは各々異なります
植物の性質を理解せずレイアウトしてしまうとつくった当初はバランスの良い庭でも後々とても残念な庭になってしまいます
フォーカルプランツの立ち位置を決める

最初にセンターを務める植物の立ち位置を決めます
フォーカルプランツが複数ある場合は全体の流れをイメージして位置を決めていきます
イメージし難い場合はスケッチしてみることをお奨めします
この位置を起点として全体のバランスを整えていきますのでとても大事な作業です
ボリュームプランツとマテリアルの配置を決める

フォーカルプランツの位置が決まったら徐々に高さを下げながら植物と素材のグラデーションを構築します
ここでのポイント
- 高低差を明確にする:背の高い植物を背景に手前に低植栽を配する
- リズムのある密度:密な部分と抜けのある部分を交互に配置して単調さを防ぐ
- 素材との連携:岩や砂利や植物の境界を曖昧にして自然な連続性を演出する
※レイアウトを決める際は上から見た“平面構成”と横からの“立体構成”の両面を意識すると完成度が高まります
ボーダープランツの配置を決める
全体のレイアウトが決まったらボーダープランツの配置を決めて整える
ポイント
レイアウトの妙は「空間のバランス」と「視線の流れ」にあります
余白を上手に使い自然なリズムを感じる配置を意識することで長く飽きのこない庭が生まれます
次回「管理」
ドライガーデンの維持に欠かせない実践的な管理ポイント


