
乾きに強いだけじゃない個性の見せ方
ドライガーデンは乾燥に強い植物が見せる造形美が魅力のひとつにあります
植物の選び方は「強さ × 美しさ × 維持のしやすさ」を基準に「耐乾性」「耐寒性」「形態美」「維持性」の4要素が重要ポイントです
単に乾燥に強いだけでなく空間構成の中でどのような役割を担うかを考慮しましょう
フォーカルプランツの選定

まずは主役となるフォーカルプランツを決めましょう
コンセプトにもよりますがドライガーデンの主役といえば「アガベ」「ユッカ」「ドラセナ」「ヤシ」などが代表的な植物で管理もしやすいのでお薦めです
アガベは力強く彫刻的な印象でユッカやドラセナは線の美しさと伸びやかさが特徴
「西海岸風」や「地中海風」に仕上げるなら「ヤシ」は主役として欠かせません
ボリュームプランツの選定

次に中層のボリュームプランツを選びます
「サボテン」「アガベ」「アロエ」「プヤ」などは全体の厚みと動きを生みます
ボーダープランツの選定
最後にアクセントとなる縁取り植物を選びます
定番の「スティパ」や「オージープランツ」なども空間の余白が締まって自然な流れが生まれます
色彩の対比も忘れずに
植物を選ぶ際には色彩も大事な要素となります
グレーやシルバーグリーンや赤茶などのドライカラーを交えると繊細なコントラストを引き出せ乾いた景観の中にも深みと表情が生まれます
ドライガーデンの楽しみ方やスタイルはいろいろありますがその魅力にはまってしまうと色々な植物を植えてみたくなり密度が高くなるのは必至のことです
始めは無理をせず予算の中から最適な植物を選び計画的に増やしていくのも一つの楽しみだと思います
ポイント
植物は“デザインの素材”であると同時に“環境と調和する生命体”
乾燥や寒さに強く年間を通じて形が崩れにくい植物を選ぶことがお手入れを最小限に抑えながら美観を維持するポイントです
【次回】「植物のレイアウト」
「高さ」「密度」「素材」のリズムを使い分けて空間をデザインする配置の考え方


